つよぽんです!
海外の旅で僕が最初に行ったのはカンボジアでの孤児院でした。
現地に行ってみて初めて分かったことがたくさんあります。
- これからボランティアに行きたいと思っている方
- ボランティアや支援活動に興味のある方
- 何か少しでもできることをしたい方
そんな人に是非知ってもらいたいです。
僕が実際に行ってみて
僕の視点から見て聞いて感じたこと。
現地で長く活動をされている方から聞いた
カンボジアの孤児院、そしてボランティアの現実。
まずは行ってみることも大切ではありますが
こういうことを知ってから行けば、さらにより良い活動になると思います。
- 面積:約18万㎢(日本の半分)
- 人口:約1,500万人(日本約12%)
- 宗教:ほぼ仏教
- 公用語:クメール語
- 通貨:リエル(Riel)
1R=約0.028円(2019年)
僕がお伝えしたいポイントは主に6つ!
- カンボジアの子どもたちについて
- 支援の仕方
- こんな人もいる、、、
- ごみ問題
- 偏見的な見方をやめよう
- 先進国の人が途上国を途上国にしている!?
このことについて順番にお伝えさせて頂きます。
~もくじ~
カンボジアの子どもたちについて
カンボジアでは戦争、地雷、孤児、、、
そんなイメージも強く、危ない国という認識を持っている方も多いのではないかなぁと思います。僕は実際に行ってみて、確かに地雷で手足のない人などにも会って戦争の傷跡を感じることも多くありましたが、地雷もかなり撤去されていますし、危ないという印象は全くありませんでした。
むしろ出会った人がみんな優しくてとても楽しい思い出がたくさんあります。
とはいえ、やっぱり孤児院は多く、海外からボランティアがたくさん入ってきているこのカンボジア。
現地の子どもたちについてまずはお話しさせて頂きます。
孤児院の子どもってどんなイメージ?
みなさんはどうでしょうか??
- 貧しい、、、
- 可愛そう、、、
- えんぴつ一本でも大切に、、、
僕がボランティアに行ってみて思ったのが
どこの国だろうがみんな同じ人間。
だということ。
もちろん生活環境や状況は全然違いますよ。
例えば
カンボジアの街中の孤児院では支援物資をたくさんもらえるところもあります。するとどうなるのか?
子どもたちは物がたくさん手に入ればあるのが当たり前になり、大切に使うことを忘れてしまう。
僕は海外の旅では、得意なコマ回しを子どもたちとやりたいと思ってたくさん持っていきました。
すると
30個くらいあったコマが数日でほとんどなくなった、、、
気が付けばそのへんにポイッ、、、
僕はこれが衝撃でだったのですが
でもこれは“孤児院の子は物をとても大切に、、、”という僕の勝手な偏見だったと感じています。
物がたくさんあれば大切にしなくなるのはどこの国でも同じ事。
大切にすることを伝えることも大切ですが、支援のあり方を僕たちが考えることも大切だと感じました。
それが悪い子ことでも何でもく、そういう現状が起こることは当たり前だということ。
途上国だろうが同じ人間
先ほども書きましたが本当にこれを感じました。
“カンボジアの子だから”と偏見を持っていませんか?
子どもたちは頭もいいし
めちゃくちゃ僕たちのことを見ているし分かっている。
僕がボランティアに参加中に、日本からの支援者さんたちが支援物資などを持って日本から来られた時に、すごくモヤモヤしていたことがあったのですが、後日お会いしたカンボジアで活動をされている方からお話をお聞きしてなるほどなぁと思いました。
ある時子どもがこう言いに来たことがあるそうです。
演技しています。
もちろんこれは全員ではありませんし、どこの孤児院でもあることではないですよ。
支援やボランティアがたくさん来るところでは、子どもたちはちゃんと色々分かっています。
日本からボランティアに来る方は
- こんなことをやってあげたら喜んでもらえる!
- こんなものをあげたら喜ぶだろう!
と思ってやってきます。
そして僕たちは喜んでくれる姿を期待して、喜ぶ姿を求めて行くわけです。
だけど、多分現地の子どもたちは何度の入れ替わり人が来て、その度にワークショップやって、、、
そりゃ演技もするでしょう。
支援物資を持ってきてくれている人たちへの態度が明らかに違って、何となく違和感を感じていたんですが、こういうことかなぁと思いました。
何か少し媚を売っているような感じで、、、
実際にとある孤児院では
あの人は何もくれなったと言っていた子もいるようなので、、、
だからこの子たちがどうこうじゃないですよ!
それこういう環境によって自然と起こるようになった現状で、子どもたちが悪いわけでもないし、支援者が悪いわけでもない。
子どもたちはめっちゃ可愛くてあるがままに育っています。
これからどうしていくかが大切。
物をあげていれば良いわけではないということ。
他にも
年頃の女の子なら写真写りも気になるし、急に勝手に写真をたくさん撮られたらいい気分じゃないですよね?
日本だろうとカンボジアだろうと僕たちは同じ人間。
カンボジアの子は、、、という偏見を持って、どこか下に見てしまっていることがあるように感じます。
でも、みんな同じ人間なんです。
ボランティア・支援の仕方
では僕たちはボランティア活動や支援活動の際、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?
ボランティアに行く前に
ボランティアって聞こえは良いと思います。ボランティアは良いことだ!現地に行ってボランティアに行こう!
確かに行ってみて分かることもあるのでとにかく行ってみるのももちろん良いですが、意識してほしいことがあります。
それは
行くことがかえって負担にならないか?
僕たちは数日行くだけですが
現地の人のことを考えてみてください。
子どもたちはボランティアの人が来るたびに日本語で自己紹介をして、、、
これを子どもたちとやりたいと言われれば一緒にやって、、、
数日だったら顔も名前も覚えれずに終わります。
それが何度も何度も繰り返されたら疲れませんか?
現地で活動されている方も対応に追われると大変だなぁと見ていてすごく感じました。
大きく募集をしているところなら良いかもしれませんが、自分で受け入れ先を探したりするときは、そういうことを意識して、迷惑にならないか確認すると良いかと思います。
また、もし可能なら短期ではなく長期でボランティアに行けると、現地の人もとても助かるそうです。
でもたくさんの人に来てもらって知ってもらうということも大切ではあるので、難しいところではありますが、、、
僕も最初はそうだったんですが、実際に行ってみて、後から1泊で来られたへ方をみていてそれをすごく感じました。
短期の方が何度も来ると大変だろうなって、、、
子どもたちにも僕たちが思っているよりやることもあって負担になります。
支援物資について
支援が行き届いている場所では、僕たちが思っている以上に物がたくさん余っています。
- 服(汚い古着なども、、、)、
- 文房具
- 折り紙
などなど。
使いきれないほどの物資が余っていて困ることがあります。中にはいらないものを勝手に送ってくる人もいたとのこと、、、
ではそれを周りの人たちに配ったとします。
そうすると今度は
その地域のお店で物が買われなくなる。
それこそ困りますよね??
わざわざ日本から物を買って、お金をかけて持って行くよりも、現地のほうが値段も安いし、本当に必要なものを必要な分買うようにしたほうが良いとのことです。
実際お金が一番使い勝手が良いとのことです。
物がたくさんあっても、金銭面的に運営が厳しかったりもしますからね。
必要なものと欲がるものは違う
僕は滞在中に日本から来られた方々は、大量のお菓子などを持ってきていました。
これはあくまでも僕の感覚なのですが
まるで孫にお菓子をたくさん買うおじいちゃんおばあちゃんと、普段親は買ってくれないから買ってもらえて喜ぶ孫のような、、、
日本でも“食品添加物”についても問題になってきているこの時代。
後で書きますが、包装に使われている大量のプラスチック、、、
子どもが欲しがるものをあげれば喜びます。
きっと子どもの喜ぶ顔を見て写真もたくさん撮って記念にもならますが
それが本当に必要なものなのかを考えることは大切だと思います。
ここでさらに知ってもらいたいこと
物がたくさんあるならば断われば?
とも思うかもしれませんが、安易に断ってしまうと本当に必要なところへ支援が行かなくなるという心配もあるそうです。
短期のボランティアに関しても、大変だからと受け入れを断ることは、知ってもらう機会を少なくして忘れ去られてしまう可能性もあります。
街中の支援がたくさん集まっているところもあれば
田舎の方ではまだまだ支援が行き届いていないところもたくさんあります。
カンボジアのシェムリアップという街はすごく都会的です。
夜なんてキラキラですし。
そういうとこだけ見て
カンボジアはもう支援はいらない
という人もいるらしいのですが
田舎は全然支援が足りていない。
本当に必要なところへ
本当に必要なものを
難しいですが、少しでも考えることが大切です。
当たり前ではありますが
行く前に、支援物資を送る前に
しっかり現地の方と連絡をとることをおススメします。
ごみ問題
このことは是非知っていてもらいたいこと。
東南アジアではとにかくその辺に大量のごみが捨てられています。
やはり目立つのがプラスチックごみです。
現地の人はもちろん
観光客でも平気で捨てる人がたくさんいます。
途上国にもどんどん先進国から便利なものがたくさん入ってきています。でもそれを処理できる環境、そして人々への教育は全くできていないのが現状だと思います。
こうしてどんなに田舎でもプラスチック包装のものがたくさん売られていますが、みんなその辺に捨てられます。
孤児院でもポイ捨てが凄かったので、地道に拾っていたのですが、後日ごみを捨てに行くときについて行ってビックリ。
一ヶ所に山積みするだけで、分別などもされずに異臭を放っていました。
こういうのを見ても、やっぱりただ欲しがるものをあげるのは何か違うかなって僕は思います。
シャンプーや洗剤などの化学物質も自然の中に垂れ流し状態になっています。
こんな人もいる、、、
僕が滞在中に一泊で来られたボランティアの方のお話をご紹介します。
来られたのは海外でボランティアなどの活動をされているという男性の方で、お知り合いが2人一緒に来ていました。
どのような感じだったか端的にまとめますと
- 次年度の助成金をもらうために、予算を使いきるために来ている。
(関係ない人の航空券の領収書のコピーを要求したりしていました) - ワークショップは自分たちの都合優先でおしすすめる。
(子どもたちのことよりも、自分たちが活動をしている証拠写真を撮ることに必死でした) - 必要なものは何も用意していない。
(ワークショップで使う道具は何も持ってきていなくて、孤児院に要求していました。しかもその辺にたくさんポイ捨てされているストローをわざわざ買ってきてワークショップで使い、孤児院に押し付けて帰っていきました。)
ボランティアって聞こえは良いですが、本当に色んな方がいるので、自分の目で見て信じられる人を見つけることが大切だろうと思います。
ホームページでは良いことしか書きませんからね。
偏見的な見方をやめよう
カンボジアでは孤児院も多く、貧しかったりマイナスなイメージを強く持っている方も多いです。
そのため、色んな物事への答えを全てマイナスにしてしまう傾向があるそうです。
例えば、僕が伺ったのは
- 貧しいからいつもサンダルや裸足、、、
(カンボジアは暑いし、生活環境的にも靴なんてそんな履きません。サンダルがあっても裸足で遊んでたりします。) - 牛もご飯がなくてガリガリだ、、、
(そういう品種だそうです。) - ごみ拾いをして稼いでいる人の服がボロボロ、、、
(汚い作業をするときにキレイな服を着ません。みんなが作業着着るのと同じです。)
このように勝手にすべてをマイナスに捉えがちな人が多いそうです。
もちろん、国や地域によって全然違いますし、本当に貧しくて大変なところもたくさんあります。
だからこそ、あまり先入観や偏見を持たずに、広い視野であるがままを感じ取ることが大切だと思います。
先進国の人が途上国を途上国にしている!?
これは僕自身かなり反省したことなのですが
海外だからといって、日本ではやらないようなことを平気でやっていませんか?
- ごみのポイ捨て
- 強引な値切り
- お店でのマナー
- ヘルメット非着用・飲酒運転
途上国だから、現地の人もやっているからといってマナーを守らない人がたくさんいます。
現地の法律で許されていることならそれに従っていれば大丈夫ですし、地域ごとで生活環境が全然違うので一概にこうと言えませんが、マナーは大切です!
そして知ってほしいのが
日ごろのお買いものが途上国の人たちに影響を与えているということ。
僕たちが何を買うかが、海外の貧困問題に繋がっていたりしますからね。
なぜその商品はそんなに安く手に入るのか、、、
考えて何を買うかをしっかり選択をすることが一番大切で、誰にでもできる支援の形ではないかなって思います。
ボランティアはするけど
普段のお買いものは、労働搾取によって海外の人が低賃金で働いていることで安く販売されている物や食品ばかり買っていたら、、、
そういう行動が途上国をいつまでも途上国にしているのかもしれません。
最後に
現地で実際に活動をすること、行けなくても金銭面的な支援をすること。
どれも本当に素晴らしいことで、そういうことへ意識を向けることは大切だと思っています。
ですが僕たちにはもっと手軽に誰にでもできて、めちゃくちゃ大切なことがある。
それが日ごろのお買いもの。
ボランティアなどはしていても、意外と日ごろの自分の生活と海外の人の生活の繋がりが見えていない人はたくさんいます。
普段自分が買っているものがどこの国のどんな人たちが作っているのか、どうして安く手に入るのか、、、
分からなくてもまずは想像してみてほしい。
安くて便利なものをたくさん食べて、余れば捨てているなんてことがあるのなら
食べられない人がいること、そしてその食べ物を作っている人達のことを考えてほしい。
日ごろごみをたくさん出していたり、洗剤などで水を汚してしまっているのなら
それによって影響を受けているたくさんの命・地球の気持ちを考えてほしい。
意外とすぐにできることはたくさんあります。
みんなの日ごろの買いものが変われば、世界は大きく変わっていくと僕は思っています。
もう1つ
こうして感じたことなどを書くのは簡単なことなんですが、現地で実際に活動をされている方の苦労は相当なもの。
1つの問題を解決することだってめちゃくちゃ大変だろうなって思いました。
僕は僕にできることをやろう。
できることからすこしずつ。
コツコツやっていきましょ♪
みんな幸せ♪ つよぽん
前日
翌日