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~もくじ~
旅の記録
11月1~3日
加計呂麻島
奄美大島の古仁屋の港で加計呂麻行きのフェリーを待っているときに
段ボールに“今夜泊めてください”と書いてそれをバッグにつけることに。
すると早速一人のおじさんが声をかけてくれた。
最初は泊めてくれる感じではなかったんだけど、少し話したらうちに泊まっていいよと言ってくれたからそのまま家に行かせてもらうことに\(^o^)/
加計呂麻は近いから片道300円くらいで25分くらいで着く。
おじさんの家でお泊り
加計呂麻に到着したらおじさんの車に乗って30分くらい走って家へ。
元々加計呂麻出身のこのおじさんは6年ほど前に島に戻ってきたんだって。
民宿をしていた方の所がちょうど空いたからそこを買って暮らし始めたらしくて、この日のお泊りはかなり贅沢な感じ♪
海は見えるしお布団もあるし!
僕は今まで国内国外色んな場所で寝てきているから大抵の場所で寝られるし、寝る場所があるだけで本当にありがたい。
日本でもゴミ屋敷のような家で暮らすおじさんの家でお世話になったり
アルメニアでめちゃくちゃ汚い倉庫みたいなところで暮らす方の所でめちゃくちゃ臭いお布団でそのアルメニア人の方とくっついて寝たこともある。
かなり衝撃的ではあったけど雨風しのげるということや、それでも泊めてくれるその方たちの優しさというもののありがたさを感じた!
まぁそんなのは極端なんだけど
海外ではシャワーもなかったり、雨水や川の水で水浴びをしている地域でもお世話になったこともあるし、洗濯なんかも毎日なんてしないしね。
そんなのに自分はなれているんだけど、、、
女性で旅慣れもしてなくて結構上品なお家で育っているさおりんはこんな元民宿のところでも、ちゃんと干してないお布団に対する抵抗感もあったり、他にもきれい好きなだけに旅の中で葛藤することがたまにあるようで、そんなことを色々話し合ったりした(^▽^)/
こればっかりは生まれ育った環境とかもあるから仕方ない。
キレイな日本で生まれ育っているとキレイなのが当たり前だもんねぇ。
僕も掃除も好きだし自分がこれから生活するときはわざわざ汚くするつもりもないしもちろんある程度キレイな方が良い。
そんなめちゃくちゃ過酷な生活をするつもりもないけど、色んな場所で色んな環境に身を置いてみることで、これからの生き方や考え方は変わって行くんだと思うし、感謝の気持ちも変わってくるんだと思う。
今まで当たり前だと思っていたことに感謝をできる人でいたいなと自分は思う。
衣食住に対する感謝は旅を通じて僕は増した気がする。
毎日最低一回は手を合わせて衣食住困らずに生きていることに感謝をすることは死ぬまで続けていくと決めてる(^▽^)/
家で一段落してからおじさんが観光に連れて行ってくれた!
加計呂麻島はほとんど山だから登って行くとかなり見晴らしが良い!
平地がほとんどなくて集落もそれぞれ孤立している感じだった!
家に戻ってからお風呂にも入らせてもらって、夜はおじさんの手作りのご飯と魚のおだしが効いたお味噌汁♪
めちゃくちゃ美味しかった!!
ちなみに南の島ではビールと言ったらみんな発泡酒で、なぜかほとんどみんな淡麗を飲んでいる(笑)
役場の人とドライブ
翌朝はおじさんの家で少しのんびりさせてもらってから別の場所に移動することに!
滅多に車が通らないからしばらく歩くことになるかと思いきや、ちょうど車が一台来たからヒッチハイクしてみると、この地域の市役所の方が小笠原諸島の噴火の軽石によるフェリーの運航状況などの説明のために、加計呂麻島の中の約30くらいある区を全部まわっているところだったらしくて、一緒にあちこち回らせてくれた!
しかも道中に飲み物まで買ってくれた!!
普通観光客が行かないような地域にも行けて楽しかったし、島民のおばちゃんがくれたミントを鼻に入れて香りを楽しむさおりんが可愛かった。
他にもこの島で作っているお菓子をくれた方もいた!
市役所の方も忙しいのに観光地にもなっているガジュマルの木の所で写真を撮らせてくれたりして本当に優しい。
島のことも色々教えてくれて楽しいドライブだった♪
その後加計呂麻島で一番大きな集落である諸鈍という地区で降ろしてもらって
海で全裸で泳いだりしてのんびり過ごしたり、町の中を散策したりして島民の方に声をかけたりした。
この日はなかなか泊めてくれそうな方も見つからず、テント泊になりそうだったし、海沿いの小さなお店に行って少しご飯を食べに行ってみることに。
焼きそばやおでん、お好み焼き、刺身などが食べられる飲み屋。
ここでしばらくいたら島民のおじさんたちが声をかけてくれて一緒に飲みながらおしゃべりできることに(^▽^)/
島で昔から暮らしている方の話を聞いて学ぶことがたくさんあった!
島で生まれ育った人と移住者との関係性についても聞かせてもらった。
別に関係性が悪いわけでもないし、移住者を歓迎している人も多いらしいんだけど、やっぱり多少なりとも溝はあるし、島民の方の中には不満を感じる人もいるみたい。
移住者がいないと廃れていく一方にもなるだろうから人が来ることは大事だとは思うんだけど、やっぱり人と人とのコミュニケーションというのはとても大切なんだろうなぁ。
特に今は色んな所へ移住する人が増えてるけど
移住者を歓迎してくれる場所もあれば閉鎖的なところもある。
さおりんと色んな地域をまわってみて感じたのが
山に囲まれた閉鎖的な場所は人も閉鎖的で少し関わり方が難しかったりすることが多い感じ。
ある程度平地もあって開けている土地だと田舎でも人もオープンな感じですごく話しかけてくれる人も多い!
最初に行った喜界島は山はほとんどない島で、歩いているだけで話しかけてくれたり食べ物や飲み物をくれる方もたくさんいてビックリした。(ちなみにこれはこの後に行った徳之島でも感じた)
加計呂麻島は小さい島だし山が多くて集落も孤立した感じもあるし、人も警戒心が強くて閉鎖的に感じることが多かった。
環境によって人は本当に変わると思う。
これから僕とさおりんもどこかで田舎で暮らし始めるんだけど
移住者ってやりたいこととかが結構同じな感じがするから(田んぼ畑やったり、ゲストハウス、カフェ、小物作り、染物、イベントなど)、地元の人たちとの関係性を大切にしながらその地域の魅力を生かすのって大事だなって思った。
どこに行っても移住者のやってることってほとんど一緒なことが多いから、それだけだとその土地の魅力は少なくなるし、地域に根付いたものを生かせるような生き方を自分はしていきたいな\(^o^)/
そんなことを島の人たちから感じさせてもらってその日はテントで1泊して、翌日は海上タクシーで奄美大島戻ってきた!
与路島
お次はそのまま与路島という場所へ行くことに。
本当は請島という島にも行くつもりだったけど、請島も与路島もそんなに変わらないだろうから、一番人口の少ない与路島を目指すことに♪
加計呂麻島と一緒で奄美大島の古仁屋からフェリーが出ていて、片道約1,000円で行ける!
途中に寄る請島で人はほとんど降りて行って、島の人たりが荷物の受け取りなどで港に集まってた。
そして僕とさおりんは与路島へ!
奄美大島から1時間ちょっとで到着。
サンゴの石垣がたくさん並ぶ町。
昔は2,000人くらいいたらしいんだけど、今では50~100人くらいで小中学生は9人とのこと。
島では作物は商売にならないから畜産業をやっていたり、漁業だったり、教師だったり、年金暮らしになってから戻ってきていたり。
島には
与路へき地診療所
という場所があって看護師さんが一人だけ。
お医者さんが来るのは月に2回くらいだったかな?
そしてどこへ行っても必ずあるのが土俵。
南の島では各地域に絶対あってお祭りで相撲をするらしい。
でもこの島ではもう相撲をやれる人はほとんどいない。
この島は何だか時が止まったような不思議な場所だった!
家もかなり古くて島にいるおじいちゃんおばあちゃんの雰囲気もなんか不思議な感じ。
東南アジアや途上国を旅した時に出会った過酷な環境で生きてきた田舎の人たちの雰囲気と同じに感じた。
同じ国に暮らしているけどこれだけ環境が違うと別の国のような感覚。
この島も閉鎖的な雰囲気ではあったからテントで寝ようと思っていたところ、港近くで声をかけてくれた方が淡麗12本を宿代代わりに泊めてくれることに!
島で生まれ育って15歳から大阪で数年働いてから戻ってきたというトシちゃん。
1年に1回あるかないかくらいでこうして来た人を泊めてあげることがあるんだとか。
でも閉鎖的な島の人たちはこうして泊めることに対して陰口などをいう人もいるらしくて、島の人たちには内緒だと言ってた。
島の人の家は外から見てもかなり古い感じだったけど、実際に中に入れてもらってビックリ!!!!
本当に時が止まってる!
めちゃくちゃ古い手作りの五右衛門風呂。
ずっと使っていたけど少し前に穴が空いて壊れてしまって、今はもう給湯器もついてシャワーが浴びられるらしい。
それにしても建物もこの風呂場?もまるで東南アジアに来たかのような雰囲気。
未だにこんな暮らしの所があるなんて知らなかった。
そして夜に僕とさおりんが買ってきた淡麗で乾杯♪
手作りのパパイヤの漬物やこの島の貝を食べさせてくれた!
これがすごく美味しかった!
そのあと食べさせてくれたお米が、昔おばあちゃんちで食べたことのある古くなって少し臭いが出てきたようなお米で、何だか懐かしさもあったり、タイムスリップをしたような感覚だった(笑)
島の言葉を教えてもらったけど、何を言っているのか全く分からなくてビックリしたり。
戦後はこの奄美あたりの島々で暮らす人たちは飢えをしのぐために、ソテツの実をおかゆにしてずっとそれを食べていたんだって。
↑これがソテツ
そういう人たちのおかげで今があると思ったら本当にすごいことだよなぁ。
トシちゃんは色んなことを教えてくれたけど、とっても変わった雰囲気の人で謎の発言やなかなかついて行くのが難しいテンションで戸惑いながら、そして異次元に来たような感覚を味わいながら1晩を過ごさせてもらった。
そんなトシちゃんが
ボクサーパンツ2枚 と キンツバを送ってほしいとのことだから、また帰ったら送ってあげようと思う(笑)
そしたらまたパパイヤとか送ってくれるって(^▽^)/
何だか面白い経験ができた与路島でした(笑)
お次はさらに南下して徳之島へ!
ではまた(^▽^)/
みんな幸せ♪ つよぽん
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